この本の冒険の主人公は、なんと《文字》なんです。
それも、ひらがな。
人が寝静まった夜、開きっぱなしになった本の中のひらがなたちは、わいわいがやがや話を始めます・・・。
この本には、3つのお話が納められています。
最初の「い、ち、も、く、さ、ん」では、文字を習い始めのこどもたちがきっと気になるひらがなの形についてのお話が出てきます。
《へ》を回転させると《く》になるとか、《き》から一本棒が落ちると《さ》になるとか・・・
「へのへのもへじ」のお話も楽しいです。
違う文字でも同じように顔を作ることができるなんて。
しかも、ちゃんとみんな表情が違うんですよね!
ひらがなの不思議を感じることができます。
文字と楽しく親しめます。
自分で字を書き始めたくらいの子から楽しめるのではないでしょうか。