ラフィには友だちがないので、廃材を使って友だちを作っています。
ラフィが最初に友だちになったのはキー・シン。
ラフィが何人なのかわかりませんが、キー・シンは中国人のようです。
あとがきで、この二人を「意識的に有色人種の二人をステレオタイプな姿で表現し、二人をしめだす社会の大人たちをみにくく描いている」とあります。
実際、キー・シンは、おかっぱでメガネをかけていています。こんな風に、アメリカ人は、アジア系の人種をとらえているのかなと思いました。
絵本の中に、人種差別や戦争反対のメッセージを入れているというウンゲラー。
特定の人種ということで、迫害したり差別したりしないように、人間の本質や才能に目を向けてほしいということを感じましたし、物を作る喜びにも触れているように思いました。
息子が興味があったのは、なかよしになった二人が、結婚したのか?とうことでした。
結末については読んでいただくとして、ウンゲラー作品は、独特な視点で、個性的な絵であることを改めて思いました。