タイトル、表紙の絵(あぶない!)、扉の絵(顔は見えないけれど、ママ怒ってる!)が、この絵本のすべてを物語っています。無茶苦茶する男の子と、「ダメ!」というママのやり取りが続く絵本です。画面いっぱいに描かれた無茶苦茶ぶりがすごいです。いつも怒られている元気いっぱいの子どもは同志を得た気分かな?
私はデイビッドのようなパワーはないけれど、彼の気持ちもママの気持ちもわかる気がします。自分の中にある子ども心と、常識・良識・社会規範の両方を、デイビッドとママに見ます。両方に共感しながら読んで、最後、その相反するものが、抱きしめ抱きしめられていて、うれしくなりました。