うまれつき片方の手の指が無いさっちゃんの物語。
おままごとのときに私も「お母さん」役をやってみたい!
と思うさっちゃんでしたが、みんなに反対されて・・・
「片手しかないお母さんなんていないよ!」という
心無いこどもの声に胸を痛めるさっちゃん。
「大きくなっても、ほんとにお母さんになれるのかな・・」と心配で夜中にひそかに
悩むさっちゃん。
こんなに小さな子が眠れないほどに悩んでしまうことに
胸が痛くなります。
そしてさっちゃんの手のことを、しっかりと向き合って
自分の言葉で語るお母さん。
「さっちゃんの手は魔法の手」というお父さん。
両親の言葉と、お友達の言葉でまた元気になって
成長するさっちゃんの姿。
(お友達も「言葉で相手が傷つく」という経験をして気づいたんですね。)
どうしてもお母さん目線で見てしまいますが、さっちゃんほんとにえらいな。よかったな。
そう思ったラスト。
外で読んでたのに、涙が出そうになりました。