先天性四肢障害児・・・生まれつき四肢に障害がある子供のこと。
私自身、幼少期、近所にいた障害を持ったお姉さんを、どこかしら差別の目で見ていました。
(今となっては残酷ですが)そんなお姉さんを馬鹿にしたような真似をしたりしていました。
でも、普段は優しい母が、そのときばかりは私を叱りました。
まだ幼かったので、そのとき母にどういう言葉を言われたのかは覚えていませんが、小さかった私の胸に突き刺さったこと、そして「どうしてだめなのか」一生懸命考えた記憶があります。まだ小学校に上がる前だったと思います。
先天性の障害であったり、病気や事故によって障害を背負ったり、障害って、誰にでも起こりうることですよね。
決して差別などしてはいけなくて、そもそも、差別する必要もなくて・・・。
だから私は自分が子供を産むとき、「五体満足で」なんて願ったことはありませんでした。
もちろん、何の異常もなく、健康で元気に生まれてくれれば何よりですが、「生きていてくれれば」ほかに何も望まない、そう思ったんです。
人間は「生きていること」が素晴らしいんだと。
生を受けたということだけで素晴らしいんだと。
息子たちはまだ小さいですが、これから大きくなる中で、生まれてきたことの素晴らしさを伝えていきたい。
そうすれば、自然と差別や偏見のおかしさにも気づいてくれないかな。
そう考えているところです。