ペットの死をテ−マにした作品で有名なのは、「ずうっと、ずっと、大すきだよ」(ハンス・ウィルヘルム 作)がありますが、けっこう好き嫌いが分かれますよね?(1年生の教科書にも載っていて、長女の音読を毎日聞いてますが、私にはあまり響いてこないな〜。)
一方、こちらは、ビンビン響いてきますよ〜(笑)。だいすきだったねこのバーニーが死んでしまい、深い悲しみの中にいるぼく、そんなぼくに、かあさんは、「バーニーのいいところを十おもいだしてごらん。おそうしきでみんなに話せるように。」と言います。いっしょうけんめい考えたけれど、九つしか思い出せません。両親とぼくととなりのアニーの4人だけの、ささやかな、でも心のこもったおそうしきも終わり、アニーと口げんかになります。そこへ現れたとうさんは・・・。
愛するペットを失った少年の、素直な気持ちが書かれ、それを暖かく見守る両親の深い愛情が、静かに伝わってくる作品です。ラストはジ〜ンとなりますよ。
表紙以外はすべて白黒の絵が、よけい雰囲気を作っています。