大好きな人との別れは言葉では言い表せないほどつらいことです。
それが、人でなく、動物だったとしても。
大人ですら、それを受け止めるのは、なかなか難しいもの。
ぼくの家のねこ、バーニーがなくなってしまい、家族でお葬式をします。バーニーを埋めて。
友達は、バーニーは天国に行ったといい、ぼくは、土の中だと譲らない。
でも、そういうのって、子供だからわからないんじゃなくって、大人だって同じなんです。
死んじゃったらどこへ行ってしまうのか...
どうして死んでしまうのか...
誰かがなくなるたびに、同じことを考え、同じ悲しみにくれ、その答えはどこにあるのかわからない。
でも、みんなで、バーニーのことを思い出し、バーニーのいいところを話し合う。
そういうことって大事ですよね。
父親と一緒に種を植え、土の中のバーニーは、この種が花を咲かせるお手伝いをしているんだよ、というお父さんの言葉。
バーニーを失って落胆するぼくの心は、とても救われた気がしたんじゃないかな、と思う。
心にすんなりと入っていく本です。