贅沢なものや刺激的なものは何もないけれど、毎日、一生懸命働いてたくさんの食べ物を集めて、平和にシンプルに暮らす、田舎のねずみティリー。たくさんの素敵な家具に囲まれて、人間の作ったおいしいご馳走を食べられるけれど、猫に追われて危険な毎日を送っている都会のねずみミリー。二匹は、お互いのうちを訪問します。
一見、お互いの暮らしが素敵に見えてしまいますが・・・。
ミリーとティリー、どちらの暮らしが本当に幸せなのか?きっと読む人がどんな生き方をしてきたか、どんな人生を送りたいかで答えが変わってくると思います。
私は、普通の暮らしが一番幸せかも・・と改めて思いました。
息子は、ミリーのドールハウスのおうちが気に入ったようで、「黄色いお部屋を僕のお部屋にして、ママは・・・」といろいろ思いをめぐらしているようでしたが、30年後ぐらいにもう一度この作品を読んだら、どう思うのかしら?