いせひでこさんが紡ぐトイピアノのファンタジー。
引っ越した先でのんちゃんが見つけたのが、トイピアノ。
引越荷物というタイムカプセルのような展開です。
懐かしくて弾いてみたら、共鳴する、外からのピアノの音。
無人と聞いていた隣のお屋敷と、森のような庭。
赤いトイピアノが映えます。
そこで出会ったおじいさんとの連弾。
音楽を巡る感性が一つ一つ奏でられます。
鳴らなかったラの音がよみがえったり、不思議に満ちていますが、
風のように吹き渡る物語が心地よいです。
小学生くらいから大人まで、音楽の心地良さを。