川端さんの落語絵本が大好きな10歳の息子と読みました。
今まで何冊も読んできたけれど、この「ひとめあがり」は
ちょっと難しいかな、と心配でしたが、
最後のオチまできちんと理解できていた息子。
三といえば詩、四といえば語、五といえば録、といったふうに、
かけじくを褒めるごとに、自分が言った数字の一つ上の数字と
同音の言葉を言われ、とまどう八さんの姿が、
とっても面白いです。
詩、語、録、といった言葉を理解できないと楽しめないので、
小学校中・高学年向きかなと思います。
各ページに出てくる掛け軸の内容も結構面白くて、
息子はさすがにそこまでは余裕がなかったようですが、
私にはそんな細部までこっそりと楽しめた一冊でした。