お化けといえば、水木しげるさんの描くおどろおどろしい絵に描かれたものだと思っていたうちの息子は、スズキコージさんの描く、ちょっぴりユーモア溢れるお化けたちにわくわくドキドキでした。同じおばけ話でも子供に与える印象はこれほど違うものかとびっくりしたものです。
この本の素晴らしいところといえば、やはり本の最後でしょう。なんとおばけが近づかないためのおまじないや絵やらが紹介されているのです。お化けの本を読みすぎて眠るのが怖いと言っていた息子には、これは大きな救いでした。呪文を何度も暗唱して、おまじないの絵を紙に書いて、枕元に置いたり、幼稚園のバッグに忍ばせたり…ちょっぴり笑ってしまいました。