アフリカの奥地の小さな村。ライオンと戦い真の戦士になる日。日本でいうなら成人式にでもあたるのだろうか・・・。あまりにも違いすぎるけど・・・。そして、彼のような気高き心を持つ若者は、居るだろうか!?
百獣の王ライオンと戦い、たくましい、勇気のある男であることを証明することは、至難のことであろう。だからやり遂げた若者は、村人にその行動を称えられ真の戦士として迎えられるのだろう。
しかし、ヤクーバは違った。ライオンをしとめられず、村人には勇気のないものとされる。
だが、それは気高き心、さらにはこれこそが正に真の勇者であるからこその証。
だからこそ百獣の王ライオンも彼を認め、二度と村を襲うことをしなかったと思う。
5年生に読み語りをしました。黒を基調とした、アフリカ人の描かれている絵に、初めはなにやら笑い声がありました。でも、ライオンとの緊迫した状況、ライオンの言葉のところになると、皆シーンと静まり返り集中してこちらを見て聴いていました。
気高い心、本当の勇気など本が訴えていることを、何かを感じ取ってくれたらうれしいと思った日でした。