勇気とは何かを考えさせられる絵本です。
アフリカの奥地の村の一少年と、対面する傷ついたライオン。黒一色で描かれている分、場面に奥行きや幅を感じ、登場するものの気持ちの動きを感じとれる気がしました。
みんなから賞賛を受けることが、勇気あるものと認められた証だと、考えがちですが、この絵本を読むと、そうではないことをあらためて知ります。自分が不利な状況となっても、相手のことを思い、優しさを示すことこそ、真の勇気というものだ。。。と、この本は強く訴えているのではないでしょうか。
勇気ということばを今一度考え直す機会を、この絵本は与えてくれます。おすすめです。