何度この順番待ちの歌に助けられたことだったでしょうか。
ぶらんこ乗りがとても楽しくて、なかなかお友達に譲れない。
ぶらんこに乗りたいのに、なかなか替わってわってもらえない。
必ずどんな子どもも、どちらの立場も経験したことがあります。
そして、それを近くで見ている親としても、
前者だと、もっとずっとやっていたい気持ちも分かるけれど、友達のことも思いやってあげてほしい。
後者だと、やりたいのに、「替わって」ともいえず、ずっと我慢をしている姿を見て、かわいそうになってしまう。
どちらの立場でも、それぞれに複雑な思いがありました。
でも、このノンタンの順番待ちの歌は、まるでおまじないのようで、明るく不思議な力があるように感じました。
替わってあげるほうも、替わってもらうほうも、歌が終わるまでに、気持ちをも切り替えているようです。
替わった後も、お互いにさっぱりとした気持ちで、順番こを楽しんでいるようでもありました。
ぶらんこに限らず、順番こというルールを学んだのは、わかりやすいこの歌のおかげも大きかったと思います。