美容院「かみふうせん」にやってきた不思議な青年は、
山田さんに冠の作り方を教えてほしい、と頼みます。
その青年は、じつはきつねで、彼の世界のしきたりで、
彼女と結婚するために、素晴らしい冠を贈らなければならないからです。
考えに考え抜いた山田さんが、辿り着いたアイデアは、素朴でいて、
とても素敵です。
れんげそうの冠。
子どもたちにとっては身近で、共感してもらえると思います。
しかも、ちゃあんと、素敵な一工夫があるんですね。
春らしい展開のストーリーと、淡い幻想的な絵が美しく、
心温まる余韻が残りました。
小学校のおはなし会で取り上げましたが、
れんげそうを見たらこのおはなしを思い出してほしいなあ、と思いました。