日本の童話にはたくさんの名作があり、それが絵本になっていろんな出版社から出ています。だから、同じお話でも出版社によって、絵が違ったり、文が違ったりするので、いろいろ読み比べてみるとおもしろいですよね。
今回紹介する『手ぶくろを買いに』もいろいろありますが、私は、偕成社の日本の童話名作選シリーズの1冊になっている『手ぶくろを買いに』を取り上げました。
これは、旧かなづかいを新かなづかいにしてありますが、その他は原文のままです。
子供にはちょっと難しいかもしれませんが、ふりがなもふってあるので、読めないことはないし、大人が読んであげるのなら、何も問題はありません。
むしろ、新美南吉さんの世界を原文のまま楽しめることに喜びを感じます。時間をかけてゆっくりと、お話の世界を楽しみたいですね。名作を大切にして読み伝えていくのも大人の役目かもしれません。ぜひ、読んでみて下さい。