この絵本、私がその昔、大・大・大好きな絵本でした。
回文ですべて仕立て上げられた絵本なのですが、今こうやって読んでみると、時代を感じます。
屋根屋ねえ…
喫茶さつきねえ…
金物屋ねえ…
息子には、ピンとこない言葉ばかり。
シナモンパン?レモンパン?ようかん?最中?
はい、うちの子供は甘いものが嫌いなもんで…
でも良く考えると、私も当時、分からない言葉がありました。
かるいきびんなこねこなんびきいるか、の「機敏」
くつとすとっくの、「すとっく」などは、母にこれなんのこと?とたずねた覚えがあります。
ぞうかもかうぞ、の「造花」がなんのことか分からなくて考え込んだりもしました。
でも、やっぱり楽しい絵本!
これは文句なしに★五つです。
なお、私は息子への読み聞かせで、大失敗してしまいました。
回文を知らない息子に、しょっぱなから、何の気なしに「後ろからよんでごらん」などと教えてしまったのです!
あーなんたるミステイク! 自分で「回文」だと気がついた方が断然楽しい絵本だったのに。
あと、後ろから文字をたどるのって、結構難しいもののようで、最初の方の「かるいきびんなこねこなんびきいるか」や中盤の「しなもんぱんもれもんぱんもなし」で、彼はぐったり疲れてしまったようです。
最後の方なら、読みやすい回文もあったのになあ。