普通なら追うものと追われるもののオオカミとヤギですが、
出会った場所があらしの夜の小屋でなければ、
相手が見えていれば、においがわかっていれば、
と様々な偶然が重なってお互いの正体を勘違いしたまま
言葉を交わしていき、2匹の間に信頼が芽生えていきます。
ハラハラドキドキの緊張感が伝わってくる
木村裕一さんの文章は素晴らしく(引き込まれますよ)
ラストシーンではじわじわと余韻を楽しめました。
誤解や偏見を持たずに相手と話をすると
中には気の合う人もいるんだよと、
子供達には大きくなってから読んであげるつもりです。
お気に入りの場面
娘:まだ難しそうで、あえて挙げるなら最初の嵐のページ
僕:2匹が同時に「くさ」「にく」と言う場面