読んで無言になってしまう長新太さんの絵本。
今回もまったく期待を裏切りませんでした。
ただ、”シンクロ”はちょっと子どもには向かないのでは?
「大男がシンクロをする」というシチュエーションに「おかしさ」を感じてしまうのは、「シンクロ=足の美しい女性がやるもの」という、ある種の固定観念が染み付いた大人だからなのではないか?と、ふと思いました。
そう考えると、笑えてしまった自分が、ちょっと悲しくなったり…。
でも、それにもめげずに、淡々と怪獣を待ち続けるこの男は、きっと私よりもはるかに「子ども」の心を持っているのでしょう。