「おにばば、こわ〜〜い!あっちいってっ!」恐怖のあまり叫んだこどもです。
おにばばは、からとも知らず運んだ桶をおろして仲間を呼び集めるとき、やまのものたちと言いました。山に隠れた邪しい神さまたちなのでしょうね。あのうんとよくばりの男が山で口にした「欲のかたまり」を、食べたいと考えたのかもしれません。
「おにばば、こわかった。でもざんねんだ、ざんねんだって死んでった。おにばばのこども、どうしたかなあ・・・」とても端午の節句話ですまされないような余韻に、困り果てるほどすばらしい昔話でした。おしまい、感謝。