題名の通り十二支の動物がおせち料理をつくり、お正月の準備をするお話です。
それぞれの動物たちの特徴がよく描かれていて、役割分担がきちんとされているのも面白いです。
また、絵がとても素敵です。可愛いだけではなく、年末の慌ただしさ、年始の華やかさが日本的な絵の中によく描かれています。特に、「雪がゆっくりゆっくり つもりはじめました」で始まるページの絵は素晴しいです。
子供たちからは「年越しってなに?」「お節ってなに?」「十二支って?」「年神様って?」「重箱って何?」等々の質問の荒らし。一つ、一つ答えながら、日本のお正月を肩ひじはらずに伝えられる、そんな絵本です。