フィンランドの作家による作品。
絵と訳は日本人ですが、フィンランド在住のイラストレーター。
ということで、フィンランドの香りを味わいたくてセレクト。
耳の大きなきつねが主人公。
大きな音が苦手とという事で、試行錯誤する様子が描かれます。
まずは、ナレーションが独特で不思議な語り口。
読者への問いが多くて、ぐいぐいストーリーを引っ張っていきます。
要は、静かな場所を探す様子なのですが、
意外にも見つかる、あんなところ、こんなところ。
感性が研ぎ澄まされます。
少しの行動が、意外な結果に。
そうそう、最初に登場したコーヒーポットがなかなかのアシスト。
やや難解ですが、不思議な余韻が残ります。