「けらい」という言葉は、この本で初めて聞いた娘でしたが、読み終えてすぐに、「けらいは、いやだよね。おともだちのほうが、いいよね」と、自分から言いました。親が説明しなくても、ちゃんと子どもの心にも伝わるんだなあ、と思い、絵本の素晴らしさに改めて気づくと同時に、娘の成長も嬉しく感じました。いつもにこにこしている娘は、「なんで、ひよこさんは、ごきげんが わるいのかなあ?」と、自分なりにいろいろと理由を考え(娘が行き着いた答えが、「ビーだまでうまく遊べなかったからじゃない?」とか、いかにも子どもらしくて可笑しく!)、みんながしぶしぶ家来になることを承諾する場面では、「もし、けらいに ならないって いったら?」と、それぞれの動物がどんな反応をし、どんな行動に出るだろうか、と想像しながら読んでいました。