私が幼稚園の頃に配られたこどものともの、一冊です。
ということは昭和4…おっと、これ以上いうと、年がばれてしまいます。ホホホ。
とにかく、もう30年ぐらい前のお話なんですねえ。
でも、絵もお話も、ちっとも色あせていません。
昨日発売されたばかりの新作です、といわれても、何の違和感もありません。
主人公の一人、ゆうじくんの名前はすっかり忘れていましたが、
うさぎのギックの名前はしっかり覚えていました。
このギックくん、「おひさまはらっぱ」や、他の絵本にも登場しますよね。
なんだか、この本を読んでいると、昔なじみにあった、そんな気がします。
棒を同時にひろったゆうじとギック。
どちらも自分が先に拾ったと譲りません。
かけっこやおすもうをしても勝負はつかない。それで二人は、ギックのおばあちゃんに、勝敗をつけてもらうことにしました。
さあ、棒は最後、誰の手に渡るのでしょう。
読んでいた当時は、ゆうじもギックも優しい子だな、と思ったことと、
優雅なお茶のラストシーンでほのぼのしたことをおぼえています。
でも、大人になって読んでみると、ちょっと表題とかに、含みがあるかな、とにんまりします。