ゆうじが、かわらで見つけたのは、まほうの杖のような形の棒。
でも、同時に、うさぎのギックもやってきて、その棒がどちらのものかで大喧嘩。
いろんなことで、勝負をつけようとするのだけれど、勝負はつかず。
でもね、その杖を見るなり、こんな杖がほしかったと大喜びしたギックのおばあちゃんを見て、2人とも、その杖を争って奪い合いをする気持ちがなくなります。
子供はとにかくいじっぱり。
我が家もそうだけれど、すぐに、どっちが強いだの、どっちが早いだの、先にとったのは、こっちだの、むこうが悪いだの、とけんかになるのです。
でも、人が喜んでくれるのが大好きで、いつも、「ありがとう」と言われたくて、喜ばれたくて、そのために一生懸命になれるのも子供。
大人にはない魅力を持っているものです。
よくも悪くも、そんな子供の素直さがよく伝わって、ほほえましい絵本です。