青い空、乾いた潮風、碧い海、風をはらんだ帆舟、デッキで見る星空、キャビンで食べる釣りの戦利魚。
そんなものに彩られたサンゴロウの毎日。島々を渡り歩いては、サンゴの細工物を売るサンゴロウ。めちゃくちゃ(行動が)男前の船乗りサンゴロウ。
薄い本でありながら、奥深いテーマをうまく物語化してある。生きるということ、幸せな生活、その果てにたどりつく死── 大人でもその答えを持つ人は少ないのではないでしょうか。
迷いの多い私の心奥深く入り込んできた、大好きな本です。
児童書だとあなどらないで、中高生はもちろん、大人も一度手にとってみて欲しい作品。
娘もハマりにハマって、シリーズ十数冊一気読みでした。
親子で、特にこの巻がオススメ。グッと心に入ってきます。
一人の男の生き様を読んで下さい。