2024年の9月に出版された絵本です。
10年前に作者が実際に体験したことを描いた絵本だそうです。
ちょっと児童画にも思える絵は、10年前の作者自身に被るところがあります。
51日間で終わったというその時の悲惨な光景が、限りなく拡大された状況を思い浮かべるといたたまれません。
おばあちゃんの飼っていた白い鳥は、自由と平和の象徴でしょうか。
ガザ地区自体が大きな鳥かごだとイメージしたら、何と残虐なことが行われているのでしょうか。
この絵本は、子どもたちにガザ地区のことを伝える絵本であるために、刺激的な要素をとても抑えています。
でも、汲み取らなければいけないことと、今はイギリスに在住する作者の祖国に寄せる思いを受け止めなければいけないことを忘れてはいけません。
この本の売り上げの一部は「パレスチナ子どものキャンペーン」に寄付されるそうです。