野菜の種の発芽にとっても大切なものって何でしょう?
それは「水」と「温度」と「酸素」と言われています。
種を購入した際の袋にはよく「発芽適温」と書かれていますが、
ダイコンなどは暑い時期に蒔いても発芽しません。
この三つの要素以外に「光」を含めることもあって、
ニンジンなどは「好光性種子」と呼ばれています。
そんなふうに野菜をおいしく育てることを教えている学校があります。
それがなかやみわさんの『やさいのがっこう』シリーズの絵本です。
特にこの『なすびせんせいのおはなし』(2024年9月刊)は、
なすび先生が野菜の子どもたちに丁寧に教えてくれています。
最初は「太陽の光」の話。
土の中で育つダイコンやニンジンは葉っぱで光を吸収とか
みょうがやクレソンはひかげとか。
ジャガイモは光をあてると毒がでてくるので注意とか、
とても役立ちます。
その次は「水」の話。
ここでは水に浮く野菜、沈む野菜の、実験レポートもあります。
次は「土」のお話。
野菜によって、合う土の種類が違うことを学びます。
おしまいは「寒さと暑さ」の話。
野菜には夏野菜とか冬野菜という区分けがあります。
それぞれの季節にあった野菜の特長があるので、しっかり覚えておきましょう。
最近は一年中、キュウリやダイコンなどが売られていますが、
やっぱり一番おいしいのは、「旬」の時。
野菜たちはなすび先生の話をきいて、きっとおいしく育つことでしょう。