大好きだったおじいちゃんのお葬式の日、ヨーストはおじいちゃんの赤いハンカチを手に、一緒に過ごした楽しい日々を思い出します。
そして、決しておじいちゃんを忘れないように、おじいちゃんとの思い出を胸に、ヨーストは一歩踏み出そうとしています。赤いハンカチにむすびめをつくって・・・。
楽しい思い出を描いた回想の場面と、しめやかに進められていくお葬式の場面とが、絶妙なタイミングで交互され、また、ハンカチの鮮やかな「赤」がこの本をひと際印象深くしています。
心の奥深くに静か〜に響く、透明感あふれる感動の一冊です。
一度読んだら、絵だけをじっくりと楽しんでみてください。また違った感動が味わえると思いますよ。