荒井良二さんの絵本に流れる時間は、ゆったりとしています。自分の中のせかせかした気分に気付かされます。
「そのつ森」に流れる時間も、とてもゆっくりです。何年も何年もかけて、森の空き地の使い道をみんなで考えています。案がでる度に、みんなで「そのつもり」になります。「いいねえ、それ。」と言って・・。「そのつもり」になれない時も、実はあります。いろいろあるけれど、みんなの話し合いは続いていきます・・・。
読んでいると、和やかな話し合いの場の雰囲気にほっこりしました。「いいねえ」という肯定の言葉を何度も聞くのも嬉しい!肩の力が抜けて柔らかな気分になれた絵本でした。