最初、この本の紹介があるかどうか検索してみたけれど、ありませんでした。すごく残念。以前「ポンキッキーズ」でも紹介されたこのある作品です。
「ここは森のなかです。かぜがソヨソヨふいています。森のなまえは“そのつ森”。」で、始まります。
このお話は、その森に住む動物達が、森のまん中にある空き地をどんなふうに使おうかと会議をするお話です。温泉にしようとか、山より高いものを作ってみようとか、海にしたいとか、みんなで意見を出し合うんですが、なかなかこれって、決まらない。
みんなの意見は、それぞれとっても心をくすぐるらしくて、誰かが新しい意見を出すと「いいねえ、それ」と、みんな想像して、うっとりとなってします。
それぞれ想像した時のページがとってもいいんだなぁ。
荒井氏の絵もとてもほのぼのしていて、「そのつ森」の動物達の表情がすご〜くいいの。
もう、絶対、お薦めの1冊です。
森の名前を「そのつもりになる」ってところからとっているで、読む時、イントネーションを変えてあげると、子供達は森の名前なのか、そのつもりになっているのか分かってくれます。読み手にとっても、面白い絵本です。