ずいぶん前、「たろう」のシリーズのコンビだな、と思い、古本屋の片隅にあるのを買ってきました。
100円だったので、正直期待はおらず、買った当時にちょっと親が読んだだけで、ほうってありました。
なぜかというと、でてくるお父さんが、息子のるーに、
いやいやらっぱのおけいこをさせるのが、どうもなーと思ったからです。
私事で恐縮ですが、小さい頃に、「ピアノやんなさい!」と怒られた記憶がありまして、それがとても嫌だったんです。
絵本ナビの新着感想で、拝見させていただき、久しぶりに思い出して、ひっぱり出してきました。
すると、息子におおうけ!
るーがらっぱに入るシーンと、ふきとばされるシーンで、息子はのけぞって大笑い。
るーが、一回り大きく成長するストーリー展開も、
何事につけて自信をなくしがちなキャラクターの持ち主である息子には、とても魅力的にうつったようです。
読んでいる子供自身に、エールを送ってくれるような作品を私はつねづね探しているのですが、
この本はまさにそういう本でした。
でも、この本を読みながら考えましたが、習い事とは、難しいですね。
びっくりするぐらいたくさんの習い事をやりながら、5.6年やらせて、子供が「嫌だ」といえばあっさりやめさせるようなケースを、ちょうど身近なところでいくつか見ているので、
(あんなに上手になったと思っていたのに!)
習い事はどのように進めていった方がいいのか、今でも疑問です。
かの糸井重里氏は、「坂本龍一も、矢野顕子も(確かこのお二人の名前だったと思うのですが)みんな最初は無理やりピアノをやらせられた」とお書きになっておられましたが、
大成するには、るーのパパ方式がやはり有効なのかしら?
うーん、手放しではまだ、賛成できないんだけど…難しい!