息子が3才ぐらいの時に、夢中になった「そらまめくん」シリーズ。
本当にお気に入りで、何度も何度も読みました。
もうあれから2年近くになるかしら。
でも、本人は、やっぱり大好きだった絵本の事は、しっかり覚えていて、
久しぶりに図書館で目にして、「これ借りる!」と言いました。
もう何回も読んだから、話の筋もイヤというほど分かっているでしょうに。
でも、子供とお気に入り絵本って、親が入り込めないほど、太ーいつながりがあるのだろうな、と思いました。
ちょっぴりわがままなそらまめくん。
作者も、そこが気になっていたそう。
でも、この絵本では、そらまめくんの、人を思いやる気持ちがよく描かれています。
まさに、そらまめくんは、自分が一番、の幼児が、「他者への思いやり」に気づきはじめる姿そのもの。
作者の思いは、そのまま、親の気持ちでもあります。
でも、もちろん、この楽しい絵本は、お勉強だけのお話ではありません。
そらまめくんのベッドを使った、見ているだけで気分爽快の遊びの数々が描かれています。
こういうところが、子供をひきつけるのでしょうね。
本屋さんで、よく平積みになっている理由が、分かります。
(事務局注:このレビューは、「そらまめくんとながいながいまめ」こどものとも年中向き 2003年4月号(福音館書店)に寄せられたものです。)