北ノルウェーに移住しているオランダ人作家による作品。
クリスマス本としては地味ですが、静謐なオーラを感じる表紙絵に惹かれ、セレクト。
家々ではクリスマスパーティーの頃、一人ぼっちでお留守番のソフィー。
パパが多忙で、という境遇が切ないです。
北の国の、まだ暗くて寒い早朝、何かを求めるように、
ソフィーは外出。
でも、ああ、この地は吹雪。
だからでしょうか、その風景の中に、ヘラジカ。
さあ、ヘラジカと一緒に雪の森へ。
音のない雪の世界、五感が開きます。
ソフィーのアイデアは、一人ぼっちだからこそ。
小さなもみの木の飾りつけだなんて!
それも、「まほうは そこらじゅうに」と、
森の中のいろんなものが、ほら。
そして、最後には、素敵な展開が。
これこそ、クリスマスストーリー。
オーロラが祝福に見えました。