表紙のテイストを見て、1960年代あたりの作品だと思ったらさにあらず。
2009年3月の作品でした。
どこか古風な感じの絵なのですが、野球ではなくサッカーが登場するのが今風といったところ。
おとうさんの仕事ぶりを、子供の目線から見ているので、実に良くその仕事内容がわかります。
勿論、実際の消火活動もありますが、それ以外の避難訓練、地震から身を守る活動、洪水・山崩れの対応とかも描いているので、その仕事の意義が理解しやすいと思います。
毎日の訓練状況などもあって、上辺だけの紹介に留まらず地道な訓練がその活躍の根底にあるというのも、納得できるもの。
そして、この作品が優れているのは、奥さんとぼくが、おとうさんの仕事を理解して見守る姿を描いていること。
その切ない気持ちが何とも言えません。
こうした仕事を紹介する作品というのは、とても貴重だと思います。
私自身はサラリーマンですが、こんな風に紹介してくれる作品があったら是非読み聞かせしたいものだと思いました。