この絵本に登場するおばけは、今やなつかしく思えてしまうものばかり。すりこぎにすり鉢、おかまや水がめが大活躍してくれます。
とある絵本専門店の方が、幼児におばけの絵本を与えるというのは、とっても意味が深いのですよとおっしゃっていた。
というのは、おばけは人間の言わばマイナス要因の気持ち(ねたみ・そねみ・ひがみなど)を表現したものであって、そういった心を持った自分に気が付いても驚かないように、存在するものなんだそうです。
その話を聞いてから、なるべく選ばないようにしていたおばけの絵本を、手に取って読むようになりました。
娘はもうすぐ4歳になり、あまり大げさに怖がることもなくなってきたこともありますけどね。
せなさんの描くおばけは、どれもかわいらしく思えます。