丁度、息子が幼稚園に行くのを嫌がっていた時期で、読み聞かせながら、「ねずみのおかあさんは困ってしまいました」に力が入ってしまったのを覚えています。ねずみのおかあさんのナイスアイデアで、楽しく幼稚園に行ける様になるところが、素敵ですし、母として参考になりました。
これで、我が子も大丈夫かもと期待しましたが、実際には、年中の中頃まで、嫌がって泣いておりました。毎日、手をかえ品をかえ、大変だったのを思い出します。この本が好きなのは、私が、この絵本に励まされていたからなのかもしれません。
息子の方は、話の内容が、自分と結びつくことは、少なかったようですが、ねずみ達の様子には、とても共感したようでした。チャンバラごっこをしていて、頭をたたかれているねずみ君を見て、「いたい!」と言い、窓から顔を出しているおかあさんと話をしているねずみちゃんを指さして、「はーい!分かりました」とせりふをつけてみたり。
見開きの工夫が楽しく、トンネルで遭遇したヘビが、驚いて逃げていくまでの仕掛けは下の子も大好きで、自分で開きたくて手を出していました。
読むとなんとなく温かい気持ちになるのは、優しい色彩の絵とねずみさん達の可愛さゆえでしょうか。