両サイドから読める2回楽しめる写真絵本です。
文は谷川俊太郎さんの「夕(方)」の詩が載っていて、ゆったりとした気持ちになれました。
写真は吉村和敏さんで、二人のコラボ絵本は同じようなコンセプトで「あさの絵本」があります。(姉妹編でしょうか?)
どの写真も本当に素晴しいのですが、個人的に一番気に入ったのは
「ゆうやけの ステンドグラス」という文章のページで雲と夕日のコントラストが怖いくらい美しく思えました。
左から捲ると「ゆう」。右から捲ると「夕」で、漢字表記から捲るページの方が感じも使われているし、1ページ1ページの文章も複雑で長いものでした。
ですから、低年齢のお子さんには左からの「ゆう」を楽しんでもらって、小学校高学年以上のお子さんから大人までは「右」からも「左」からも楽しんでもらえるかなと思います。