この作品は「仲良し」とか、「ともだちの関係」について、大人が読んでも考えさせられてしまいます。
強いこと・意地悪くも取れることを言った方の人間は、たいていの場合たいして悪気なんて持っていないんです。
ところが言われた方は、ひどく落ち込んだり悲しんだりしてしまう。
この絵本では、言った方といわれた方、それぞれの気持ちを子どもたちにもわかる形で表現してくれていると思います。
《だい》にも《ちい》にも当てはまらない。というお子さんはまず、いないでしょう。
読んでいるうちに、どちらかのキャラクターと気持ちが重なるのではないでしょうか?
《ちい》に「やっぱり もう あそばないもん」といわれた後、草原で一人空を見上げている《だい》の姿がとても印象に残りました。
友達を傷つけてしまった後の仲直りの言葉って、とっても難しいですが、
この絵本の《だい》と《ちい》のように上手く仲直りできるといいなと、思います。
また、この絵本を読んで、仲直りのきっかけになってくれるといいなぁと思いました。
4,5歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちにいかがでしょうか?