「あなたのたいせつなものはなんですか?」
多分、さり気ない素朴な質問は、国境も性別も、世代も越えて共通に投げかけられる問いだと思います。
でも、この素朴な質問と、様々な回答から、ルーマニアという国が経験してきた歴史、現在置かれている状況をうかがうことができました。
併せて写真と説明文が、ルーマニアの光と影を映し出しているように思いました。
30数年前までは、チャウシェスク独裁による死の恐怖の中にいた人々です。
マンホールの中で暮らす貧困層がいる事を知りました。
平均収入では、マックのビッグマックセットが、めったに食べられない高級食だと知りました。
それだけ違う社会であるけれど、同じ人間であることも知りました。
国は違っても、共に生きることの大切さを感じます。