1909年にドーバー海峡を飛行機で初めて渡ったフランス人の飛行家ルイ・ブレリオの実話に基づいた作品。
今年は100周年にあたり、7月25日にフランス人パイロットが、ブレリオと同型機でドーバー海峡横断に成功したと報じられていました。
1984年のコールデコット賞受賞作品で、日本では2009年に翻訳されています。
ルイ・ブレリオは、元々裕福な家庭を築いていたのですが、飛行船を目にした時から、自分で空を飛ぶ機械を作ると決めたのです。
次々に失敗作を世に送り出していくのですが、こういうロマンって大切にしたいもの。
理解のある家庭だったから良かったのでしょうか、中々こうは行かないのが現実なので、羨ましい限りです。
失敗を重ねブレリオ11号機になって、とうとうドーバー海峡横断に挑戦し、最初のトライで成功するのです。
ルイ・ブレリオはお金だけ出していたのですが、自分も操縦を習い、そして自分が挑戦したというところに、この人の凄さがあるし、パパ像として憧れます。
淡々とした文章で、成功談に感動できるという部分はなかったのですが、パパに何か勇気を与えてくれるそんな絵本でした。