作者「やしまたろう」の作品として見てしまうと
いいのか、わるいのか、どうしても深い部分が見え隠れする気配を、
感じてしまうのだ。
拾われたこねこ、愛情を持って育てられ、やがて母ねこになる。
生まれた子ねこは、無垢のかわいらしさ、モモのねこのこどもたち。
捨てられていた子ねこと対比され、作為を感じた。
にぎやかになりすぎて、友人宅へもらわれて行く子ねこ。
モモがその子に「モモ血統書」を手書きする。ここにも作為を感じる。
すべてのいのちに、なんら違いはない。いのちを慈しむこころが
私たちの中に平等にあらんことを、祈るばかり。 感謝