虫嫌いには、ぎょっとするようなタイトルと、ユーモラスな表紙に惹かれて、図書館で借りてきました。
どこかで見たような・・・と思っていたら、先日読んだばかりの「かならず成功する読みきかせの本」(赤木かん子)で、高学年用のおすすめとして載っていました。
グレゴリー・サンプソンは、ある日のあさ、目をさますと、でかいムシになっていました。
・・・と、いきなり衝撃的な始まりのこの絵本。
主人公のサンプソンは、うちの次女と同じ小学2年生という設定。
なので、次女にもシンプルにウケましたが・・・
皆さんがおっしゃってるように、奥が深い作品です!
だって、こんなに変わってしまったサンプソンに気がついて、心配してくれたのは、親友のマイケルひとりだけ。
一緒に暮らしてる両親も妹も、学校の友達や先生もまったく気付かないで、いつもどおり接してくるのです。
虫になっちゃうというのは、すごい風刺かもしれないけれど、子どものちょっとした(本人にとっては、ものすごい)変化に、親がちゃんと気付いてあげられるかな〜と、反省させられます。
なんとかその日のうちに、両親が気付き、謝り、キスをしてあげるラストシーンにほっとさせられます。
こんな状況になりながらも、ちょっとしたつぶやきが、子どもらしくておかしいです。(そういうところは、子どもにもウケます!)