グレゴリー・サンプソンは、ある日の朝、目をさますと、でかいムシになっていました。
「グレゴリー、はやくきがえて、あさごはんをたべなさい。」と、おとうさんの声がしました。
顔を洗って、キバをみがいて、洋服を着て、キッチンに入っても、誰も顔をあげません。
誰も気づいてくれないのです。
学校に行っても、気づいてくれたのは、親友のマイケルだけ…
いやぁ、ムシになってしまったのに、誰も気づかないとは、こんな恐ろしいことはありません。
個人主義?無関心?
それが、家族にさえもというのが、とても衝撃的でした。
ムシになった体でも、何とか普段通りにしようとがんばっているグレゴリーの姿は、素晴らしいと思いました。
このお話をどのようにとらえるか、おとな、子ども、それぞれの立場で、色々なことを考えることができると思います。
我が子のちょっとした変化を見逃さないことが、親として大事なことのはずで、自分自身の反省にもつながりました。