「小さな山神スズナ姫」の2作目。
晴れて山神となり、スズナ山を治めることになったスズナ姫は、最初から大きな問題に直面します。水のないスズナ山に、なんとか水を呼び戻そうとするのですが、涸れ沼の原因となった大ナマズの怒りは容易には解けません。
大人は常識や経験に基づいたことでしか突破口を見出すことができませんが、子どもは未熟で、恐れも疑う心も知らないからこそ、果敢に立ち向かっていくことができるのだということを、スズナ姫が教えてくれている気がします。
娘もきっとそこが1番おもしろいと思うところであり、スズナ姫と自分を重ねることができる理由でもあるのだろうな、と思います。