とっても不思議な話でした。
読み始めは正直「微妙かも・・・」と思ってたんですが、最後の最後に、ドカンと見事に引き込まれました。
森の中でたくさんの動物に出会って、仲良く遊びました。終わり。ではないんですよねー。
モノクロなのも、この絵本の世界観にピッタリです。
最後、かくれんぼでオニになった「ぼく」が「もういいかい!」と目を開けたら…えっ?
このシーンで、本なのに静寂を肌で感じました。驚くくらい。
じゃあなんで最後はあぁなったのか。
ということを考えると、人それぞれの解釈がありそうで面白いです☆
(まだ読んでない方は、読んだ後ぜひ考えてみて下さい!)
遊んでいた動物たちは本当は存在せず、実は全て「ぼく」の夢だった。とか、また今度「ぼく」が森に遊びに来てくれるように、鬼ごっこを先延ばしにした。とか。
自分で未知の世界へと進んでいけば、たくさんの友達に出会える。とか。これは私の考えですが(^^)
それから!何も言わない「うさぎ」!
私の中で1番引っかかるんです、この子。
歩いている時も、かくれんぼの時も「ぼく」のそばにいる。
なぜだろう・・・
きっと何かのシンボルなんだろうな。と深読みまでしてしまいます。(考えすぎかな;)
物語の内容としては、すごく単純なのですが、実はかなり深い作品だと思います。
それが長い間愛され続けている理由の一つなんでしょうね。