馬のルシールはきれいな格好がしたくてたまりません。ある日、その願いを奥さんが叶えてくれます。馬が靴を履いて、ドレスを着て貴婦人の真似をする。絵がコミカルなので、とてもおかしいです。
こういうことって子どもにもありそう。たとえばお母さんの真似をしてお化粧をしたりすること。大人だと自分の生活に適さない物をつい買ってしまうことかも。
憧れていることと実際にやってみて思う、ギャップ。それがおかしく描かれています。やってみないとわからない自分のこと、ルシールの姿を通して、自分ではそれが何になるのだろうと考えさせられるお話でした。
アーノルド・ローベルのお話は、いつもとても愉快でいいなあと思います。