シャーロット・ゾロトウの1971年の作品で2009年に翻訳された作品です。
原題は「A Father Like That」
ありきたりの話を想像していたのですが、さにあらず。
何と言っても始めの一頁が全てです。
「ぼくには とうさんがいない。
ぼくがうまれたとき
とうさんは もういなかった。
かあさんが はなしてくれた とうさんは
おとこらしく りっぱだ。
もし いきていれば
こんなとうさんだ。」
次のページからは、息子がりっぱなとうさんの話を続けていくのですが、本当に身につまされるシーンが目白押しです。
こんな風に息子に思われるおとうさんでありたいと、正直言って目頭が熱くなる思いで読みました。
そして最後の頁も秀逸です。
絵本の範疇を超えている作品で、おとうさんに是非読んで頂きたいと思います。
大人の絵本としてオススメです。