「ないしょのおともだち」
小さいころの夢ですよね。自分だけの秘密の存在♪
この絵本ではマリーという女の子とネズミがお友達になります。
お友達といっても同じ屋根の下、毎日一度だけこそっと
フォークを落とし、見つめあうだけなのですが・・。
このささやかな暗号めいた交流がイイですね。
そしてマリーとネズミ(どっちもすてきに豪邸!)のおうちや行動が
対になって描かれているので、楽しい!
マリーのお部屋にある調度品が、ネズミのお部屋でも小さくネズミらしく描かれていて。
オシャレでかわいいお部屋はドールハウスみたい。
見ごたえがあります。
そして成長して出て行くマリーとネズミ。
どっちも時代なのか(笑)ヒッピーぽいファッションになっているのが
可笑しいです。
そしてそして・・時代は流れてお互いママになった一人と一匹。
また同じ屋根の下に・・!
今度のおうちはモダンでまたすてきです。
建築家のミース・ファンデル・ローエのおうちかと思われます。
室内はミッドセンチュリーか。
よーく目をこらすと、これまたネズミさんのドアが小さくあるのです。
そして代替わりしてもなお続く少女とネズミの交流・・・。
心温まる、そしてオシャレな一冊でした。