上の子の弟に対する気持ちの変化が、三つの話に集約されていました。
児童書です。
私にも三つ違いの弟がいるので、上の子の気持ちはよくわかりました。
大人になれば、弟の気持ちを察することもできますが、何かと上の子のマネをしたがる下の子というのは、うっとおしく感じるものです。
私は子どもの時には弟の気持ちに気付かなかったけれど、弟の気持ちを感じるぼくが、すごいなあと思いました。
「がくげいかいのしょう」では、学芸会の歌を弟に邪魔されるぼくに同情し、「おべんとうふたつ」では、弟が一緒に遠足について行きたいという気持ちがわかったぼくの切ない気持ちに共感しました。
息子は弟がいない一人っ子なので、ピンときていないようでした。
伊藤秀男さんの子どもの気持ちをとらえた絵が印象に残りました。